リチウムイオン蓄電池システム
リチウムイオン蓄電池とは? |
リチウムイオン電池とは、使い捨ての一次電池とは違い、繰返し充電できる二次電池の一つです。仕組みは、プラス極に炭素、マイナス極にコバルト酸リチウム等を使用し、その間をイオンが移動することで電気を充放電します。鉛蓄電池に比べ小型軽量でエネルギー密度も高く、高い電圧が得られることから、ノートパソコン、携帯電話などの情報家電、ハイブリッド自動車、電気自転車などのバッテリーに使用されています。最近は太陽光発電と組み合わせた住宅用途として10kWh以上の容量を持つリチウム蓄電池システムも発売されています。
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リチウムイオン蓄電池の容量は? |
リチウムイオン電池の容量はkWh(キロワットアワー)で表示します。10kWhの場合は10kWの電力を1時間使えるという事です。(実際は容量の80%程度までが放電可能な電力です)消費電力が1kWの掃除機なら10時間使用できる事になります。緊急時の際一般住宅で必要な電化製品は照明、冷蔵庫、TV、携帯の充電などで500Wとすると、20時間使用可能です。![]() |
全負荷放電と特定負荷放電とは |
リチウムイオン蓄電池は放電容量に限りがある為、家庭内の電化製品すべてをまかなう事は出来ません。そこで、蓄電池の放電容量に合わせて、あらかじめ供給する電化製品を数点に設定する事を「特定負荷」と言います。特定負荷は家庭用屋内分電盤とは別に特定負荷用分電盤を設置したり、自動切換えを行う場合があります。しかし最近では大容量タイプが発売され、全ての電化製品が使用出来る、全負荷放電も可能になって来ました。
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押し上げ効果と消費電力削減 |
太陽光発電を設置されている住宅で、深夜電力でリチウムイオン蓄電池に充電した電力を昼間の家庭内消費電力をまかなうのか、太陽光発電の発電が無い時間帯に放電するかで、売電単価が違ってきます。太陽光発電の発電時間帯に放電して太陽光発電の売電量を増やす事を押し上げ効果と言い、売電単価がW発電になり、30円/kWhになります。一方で充電は深夜に行い、放電は太陽光発電の時間帯外に行うと家庭内の電力消費量を削減する事が出来ます。この際は売電単価は変わりません。どちらを選択するかはご家庭の電力使用状況で判断する事になります。昼間の電力使用量が多く売電量が少ない場合は押し上げ効果、逆に売電量が多いご家庭は消費電力削減の方がお徳です。
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